現在。
みんな同じ家に住んでて同じ学校に通ってて部活動には所属してない。
高校生だけで暮らしているこの家の朝は
すーごーくー騒がしい。
「ちょっとーーー!あたしのパン食べたでしょーーー!!」
衣舞が誠に向かって叫ぶ。この時点でまずうるさい
けれど、誠も自分がしていないことにはうるさく
ほとんど毎日同じようなことでけんかしている。
「だから、俺じゃねーってば!」
「あ、ごめん。あたし食べちゃった」
大抵食べてるのは真衣。なのに衣舞が聞くのは誠。関わりたいのがまるわかり...
いい加減付き合えばいいのに....。
「真衣ーーーーー!!」
もう、衣舞叫ばないでってば!
毎朝聞いているけれど心底おもう。
...頼を見習って欲しいわ。
朝のケンカに関わらないのは頼。
頼は黙々と身支度する
あいつが1番手がかからない。
さて、私は行くか!
一緒に行かないのかって?
遅刻するのはごめんだもの。
だから勝手に先に行く。
前は
衣舞の超能力を使って私に追いつこうと
衣舞、真衣、誠はしてたのだけど
登下校には超能力の使用禁止って言っておいたから
その日以降しなくなった。
「いってきまーす。」
『待ってーーーーーー!!』
これが毎朝のケンカ終わり合図であった