高3の春、受験生のはじまり。
あたりは春の陽気に浮かれてるけど、
あたしにとっては戦のはじまり。
ついにこの年が来てしまった、、、
ずっと他人事のように思ってた。
「受験、かあ…。」
教室の机で頬杖をついていると、
後ろから聞きなれた声が飛んできた。
「ほーのか、なーに死んでんの?」
「し、死んでませんけど?」
「嘘つけ、受験ばかやろうって此処に書いてあるけどなあ~」
そう言って自分の頬を指差す円香(まどか)
なんでこいつはこんな能天気でいられるんだか、、、
まあ受験って言っても、本当の修羅場は二学期の後半って聞いた。
だから今からこんな気負いする必要はないんだけども、、、
「やっぱ無理っ!!!!!」
「どした。」
「…あっ…(笑)」
思わずに口に出してしまったよ、うん。
も~、JK生活最後の年なのに、なんで受験なんてあるの~!
「ま、JK最後の年だけど頑張ろうよん。」
「…円香、あんたエスパー?」
「は?(笑)」
眉間に皺(シワ)を寄せるあたしに、
円香は、いとも爽やかに微笑みかけたきた。
「が、ん、ば、ろ!」