「菜穂ちゃん?ってか、超可愛いー!羨ましい!彼氏いるの?」


「うん、まぁ…」


「やっぱいるんだー!中学の人?」


真理子はズバズバ聞いてくる。
しかも声がデカい。

周りが少し注目してて恥ずかしい…


「あ、いや…年上なんだけど…」


「えーっ!先輩?何歳?」


彼氏が大学生なんて言いたくなかった。
ましてや入学式の日に、今日初めて会った子に。


「えっと…5歳上かな…」


「えっ…マジ?二十歳?え、大学生?」


教室がざわついたのがわかった。


うう…
やっぱさ、大学生と付き合ってるなんて聞いたら
あたしは援交してるとか、
ヤリマンとか思われるんだろーな…


初日から友達できないフラグ…