矢上君のばぁかぁ~!!
あぁほぉ~!!
うわぁぁぁぁ~ん!!
「ひっくひっく…」
「真穂っ!!」
「…!!」
逃げようとしたけど手を止められた。
「…はなして…。」
「いや…聞いてもらう…やっぱり…。」
「…ほんとにぃ?」
「うん…。」
そう言うと矢上君は大きく息を吸った。
「あのさ…ラブレター真穂からもらった時…。あれ確かに俺んとこに入っていたし…誰が入れたかは見なくても真穂って書いてあったからわかったんだ。でも…。」
「うん…。」
「宛先…。宛先が違った。俺じゃなくて…矢野くんへって…書いてあったんだ。」
「えっ…。」
矢上君は知ってたってこと…?