「んで?昨日はどうだったの?」
「楽しかったし…彼氏っていいな…って思った。」
「そう…。今日のメイクは薄いね?」
「うん…どうかな…?ナチュラルメイク。」
「いい…もとが可愛いからさ、そういうのも似合う。」
「そそそ…そんなこと…ないよ!!…でも…よかった~…。」
「矢上に言われたの?」
「え!?」
「はは…わかりやすすぎ!」
「んー…。」
美夏があたしを見て笑う。
「…似合ってたよ。」
「え…?」
「昨日のあんたたち。噂になってたけど似合ってたから。」
「ありがと…って噂にぃぃ!?」
「うん…当たり前でしょ?ならないとでも?」
「いや…考えてなかった…。」
「…どうなるんだろね…今日…がんばれ…。」
「みぃかぁぁ…。」
忙しい1日が始まりそうです…。

「おはよう…。」
「おはよ~…。」
『まぁ~ほぉ~!!』
「どういうこと!?」
「どういうことなの!?」
「神流…海奈…。」
「なんで矢上君といっしょに帰っているの!?」
「そうだ!!」
「付き合ってるから…。」
「え…?」
「真穂…?」
二人とも目を丸くしている。
『ええぇぇぇえぇぇぇ――!!!!』
クラス中のみんなが驚いた。
…聞いてたのかよ…みんな…。
矢上君がこっちを見て顔を真っ赤にしている。
…可愛い…。
わたしは矢上君のところへ行った。
「おはよ~!!矢上君!!」
「ああ…おはよう。」
にひひひ~…って笑ったらこっそり矢上君も笑ってくれた。
(ガラガラガラ…)
「こら~!!騒がしいぞお前ら!!席つけ!!」
『は~い…。』