「わ、わがままなんてっ!そんなことないよ…。でも、一緒に演奏するのが私なんかでいいの?」

天野くんはキョトンとして、首をぽてっと傾けた。

少しの沈黙の後、天野くんは…

「僕は小桜先輩の演奏が大好きなのです…。だから、小桜先輩だけじゃないとダメなのですっ!」

どうしてそこまで…。
こんなこと言われたことがないから、どうしたらいいかわからない…。

でも、とっても嬉しいっ…。