気づけば頬に冷たいものが流れてて。
滝のように溢れ出して。
いくらぬぐってもまた目にたっぷりと
たまる。
「違う。こんなん言いたいんじゃない
ねん。」
こんなことをしたいんじゃない。
「ぺーたは?好きな子いんの。」
なんとなく、わかる。
君が私から離れていくのが。
「わからん。いるかもやし、いやんかも
やし。」
「なにそれ。最後くらい、しゃんとして
よ。」
最後くらい、笑ってよ。
そんな悲しい、辛そうな顔しないでよ。
太陽みたいな、ひまわりみたいな笑顔を
見せてよ。
最後くらい、笑わせてよ。
「最後ってなんなん?」
最後は最後だよ。
もう、追いかけないよ。
もう、君の背中を追いかけない。
私は、君が好きでした。
今も好きです。
大好きです。