壁ドン?
よけちゃった…のかな。
ばか。ばかばか。
私のばか!
こんなこと滅多にないのになんでこんな
時に私の反射神経が発揮するの?
なんかぺーたにも申し訳ないような
気がする。
なんとなくね。
事故なんだけどね。
「ぺーた。なんかごめんね。」
謝りながらぺーたの頭をなでなでした。
これもなんとなく。
でもぺーた黙ってる。
そんなに嫌だった?
私そんなにぺーたが傷つくこと
しちゃったのかな。
「ごめんね。ごめんね。」
私、何回も謝った。
だってまたぺーたとおしゃべりできなく
なるのいやだ。
あんなに胸が痛くて苦しかった日々が
またくるのが怖い。怖いよ。