「…羨ましい」


知らずのうちに
口から出てた言葉。


人としてキレイな明が羨ましい。



「…立花さん?」


誰かに名前を呼ばれた。


後ろを振り返ると
おそらくクラスメイトの男の子。


「あ、えっと…」

「あぁ、俺金野。同じクラスってのはわかるよね?」


コクッとうなずいた。


「よかった!突然話し掛けてごめん!
今時間ある?」


「…ちょっとなら」