怒鳴られたとき
その男の子が一瞬びくっとしていた。


「なな中野先生がもしかして担任でしょうか…？」


「そうだが、文句あるのか？」


「ないてす、すいませんでした！」


深々と礼をする『長谷川』。


「長谷川くんってサッカー部のエースなんだよ」


明が耳打ちしてきた。

「中野先生、サッカー部の顧問だし
長谷川くん、今きついだろうなー」

そう言いながら、明は笑った。


「へえ…」


これが君との出会い。