お父さんも、お母さんも何も言ってなかった。
でも、二人は厳しかった。
勉強やスポーツ、沢山の事を
覚えさせられた。
きっと、私が跡継ぎになるかもしれなかったから?
「梨桜、お前はこれから、成城学園に通ってもらう。立派なお嬢様になるために、跡継ぎの為にだ。」
リオン「そんな、急に…。」
「大事な事なのだよ。それに、友達も成城学園に通ってもらう事になっておる。」
友達も…?
まって、私のせいで巻き込まれたの?
リオン「そんな…」
「梨桜には、難しいだろう。でも、身寄りは、儂だけじゃ。もし、跡継ぎになれないなら、この家から出ていくことになる。それは、避けたいだろう?」
リオン「わ、わかりました。なります。」
今、出ていっても何処にも行けない。
なら諦めるしかない。