それを見てた彼女や周りの生徒が私の大声に驚いて視線が集中して注目の的になったようだ。

「あら?珍しいわね。
祈螺が女の子と会話が長く続いた試しが無かったのにね。
雨にならなきゃ、いいけど?」

「うるせぇ!コイツは女の子って柄じゃ無ぇよ!コイツがクラスの美の平均点、大幅に下げてるって姫が見ても一目瞭然だろ?」

「まぁ、確かにね…」

「えっ?私がブスって事?」

「お前、気付いて無かったのか?
どっから見ても今のお前になんか美ってもんが有り得ないって!
鏡、見た事が有んのかよ?
俺に付いて来いよ!」

「キャァ!痛〜い!」

いきなり彼に手を握られて廊下に連れ出された。

「どこに行くの?」

「洗面所!鏡が有んだろ?
見せてやるからよ!お前の顔!
ホラッ!見て見ろよ?
お前、正真正銘ブス顔だろ?」

「ホント?ホントに?
ちゃんとブス顔に見えるのね?」

「何だ?お前!ブスって言われて嬉しそうだな?気は確かか?」

「そうなんだ…成功したんだ…」

「なんだよ、どうしたんだよ?
成功って何の事だよ?説明しろ!
ちゃんと詳しく話せよ!」

彼に強い力で腕を掴まれた。