ようやく学校に着くも時刻は8時3分前。
俺らの学校では8時までに日直の仕事である日誌やチョークなどを職員室から教室に運ばなくてはならない。

なんとも面倒な制度だ。
提案した奴出て来い。
軽く殴ってやる。

冗談はさて置き、一緒に登校した大(まさる)と日誌等を取りに行く。
8時になると職員室が閉まり職員会議をするので8時を過ぎるとなんとも面倒な結末を迎えるという訳だ。

「信也、さっさとしろよ!!遅れるぞ!!」

大は陸上部なので足が速い。俺は絶賛帰宅部を謳歌してる身なので運動は体育位しかしない。

登校中も軽く走って来たので軽い息切れ状態だ。

マジ面倒だ…。

8時1分前に職員室から指定の物を回収した俺と大はゆっくりと教室に戻る。

「なあ信也、彼女作ってみたらどうだ?いい加減高2で一人で過ごすクリスマスはいかがなものかと思うぞ?」

「余計なお世話だ」

全国の彼女いない歴=年齢の皆さんに謝れ!と心の中で大につっこむ。

ここで大について改めて説明しよう。

大川大。俺と同じクラスの割とハンサムイケメンという事で通っている。身長は178cm(本人曰わく)、俺は176なので若干高い事になる。
髪はアシメでいかにも『今』を生きているような人物だ。

陸上部のエースで後輩の女子からよく告白をされるらしい。
消えればいいのに。
既に彼女はいる身で、俺も大の彼女とは割と仲が良い。

一言で紹介すればリア充。はい、おしまい。