俺の名前は竹中信也。どこにでもいる、ごく普通の男子高校生だ。

趣味はゲームやアニメなどのインドア系。世間一般的にはオタクと呼ばれる部類だろう。

生まれてからの年齢=彼女いない歴という非常に残念な経歴だ。

別に告白されたことは何度かある。
中学生の頃、放課後に体育館裏に呼ばれ告白された事例もある。
じゃあ何で生まれてからの年齢=彼女いない歴なのかって?

それは俺が『オタク』と呼ばれる部類の人間だからだ。
自分で言うのも何だがみてくれも悪い訳じゃないし運動だって出来る。

ただ『オタク』と呼ばれるような趣味で女が離れていくのだ。

何とも世知辛い世の中である。

そんな俺は一週間前に高校2年生になった。

時は早朝。
昨日、俺の前の席の人が日直だったので今日は俺って訳。
つまり今日は日直の日。めんどくせぇ。
因みに頭の中で自己紹介みたいな事をやってしまったため遅刻するかしないかの瀬戸際である。

「よお!!」
「朝からうるせぇよ大」
声をかけてきたのは幼なじみというよりは腐れ縁の仲の大川大。
漢字の見た目は何とも言えない並び順である。

因みに大と書いて『まさる』と読む。
今は時間が無いのでコイツの説明は以上だ。

学校に着いたら話してやらんこともない。