「ぜ…全然平気!すれただけ。」


「そっか。俺のせいでごめんな。」


「ううん、ほんとに平気だから。」


血が出てるって言ったら心配するだろうから、とっさに傷を隠す。


結構痛いけど…大丈夫だよね?


「あれ?そういえば、なんで早野君ここにいたの?」


人気者の早野君が一人でいるはずがない気が…


「ああ…逃げてた。」


に…逃げてた?!


もしかして誰か悪い人に追われてたの…?


「…なにから逃げてたの?」


おそるおそる聞く。


「友達。」