早野君の友達らしき人が言った。


友達らしき人、ナイスっ!


真人っていうのは、早野君の下の名前。


「だーっから謝ってんだろ。」


その二人の会話で周りにいた女子達が睨むのをやめた。


うわーかわいそう、とか言ってるけど、睨まれるよりはマシだ。


なにがかわいそうなのかはわからないけど、誤解が解けて良かった。


「ねぇ、琴葉。なにか早野君とあったの?」


例乃葉が私に耳打ちしてきた。


例乃葉には昨日の事言えるけど、今言って誰かに聞かれてたらまた誤解するよね。