時々転んだりぶつけたりはするけど、それふつーだよね


「その痛そうな腕の傷も自分で転んで作ったんでしょう?」


「えっと、それは違くて……」


例乃葉に昨日の事を言おうか迷っていると、廊下が騒がしくなった。


「なんだろうね?」


「みてみる?」


例乃葉と二人で廊下に出ようとドアを開けたとたん、目の前に早野君と何人もの女子がいた。


「原因はこれか…」