震える両手を強く握り、床に向いていた視線をパッと上げる。


「…?!」


その瞬間…


ギュッ…


何かに体を包まれた。


なぜか懐かしい感覚と、いつもの安心する香り。


も、もしかしてわたし…


真人に抱きしめられてる?!


背中にまわる手から、制服を伝い熱が伝わってくる。