ーーーこれが、私の知っている本当の真実。 真人に本当の事を伝えて、琴葉に会わせる。 ここまでしか、私にはできないけど 2人を、一番に応援してるから。 だから絶対、うまくいってね? 資料室の窓から差し込む、赤みがかかったような夕方のひかりが 私や周りの机や棚を、優しく照らし出す。 『また付き合うことになった』 こんな嬉しい報告が、2人から聞けますように。 目が沈んでいく夕焼けの空を見つめながら、 私は一人願っていた。