慌てて携帯を開き、真人の家に電話する。


それから数分後、真人のお母さんが迎えにきて、


私だけが途中から入学式に出た。


『一目惚れ、したかも』


この真斗の言葉が、頭から離れないまま。


あの女の子は、誰だったのだろう。


恋愛に対して鈍感な真斗が、一目見ただけで好きになってしまうような女の子。


式の間中、ずっと気になっていた。


しかしその疑問の答えは、その後すぐに知ることになる。