『え…あ、教室がどこかわからなくて…」 見たことのない女の子が、真人の隣に立って話していた。 そしてその女の子が、真人にペコっとお辞儀をして小走りでかけていった後 私は真人に駆け寄って話しかけた。 「真人!大丈夫?!探したんだよ…!」 そう言いながら、なぜか俯いている真人の顔を覗き込んだ時。 これまで私が見た事のない、 頰と耳をほんのりと赤くして、少し恥ずかしそうにしている顔が見えた。