真人side


「ごめん、俺、彼女と待ち合わせしてっから。」


俺は、急に話しかけてきた2人組にそう言って、なぜか固まっている琴葉のもとに歩き出した。


「おはよ、琴葉。来てたなら言って……よ…」


そういいながら琴葉を改めてみると、いつもとは違う雰囲気で…


「真人?」


「…」



や、やべ、ボーッとしてた。


可愛すぎだろ…


その後、俺が黙っている理由が声をかけなかったからだと勘違いして、琴葉が謝ってきた。


だから本当の事を正直に言うと、たちまち琴葉の顔が赤くなる。