琴葉side


ピピピピッ ピピピピッ


「ん・・・」


カチッ


いつもの聞き慣れた目覚まし時計の音で目が覚める。


目の前には、どこか懐かしい水色の天井。


・・・昨日、なんかいい事があった気がする。


けど、思い出せない・・・


「夢・・・かな?」


そう思って、顔を洗いに洗面所へ足を向けた。


すると、目の端に紙切れのようなものがうつった。


・・・ああああああ!


その瞬間、昨日のこと全部を思い出した。


真人に告白された事、


そして、


初めてキ・・・キスしたことも。