亮太(りょうた)が、後ろから飛び付いてきた。


こいつは、俺の弟。


歳は4歳で、幼稚園の年中だ。


やんちゃな性格で、いつも走り回ってるような、よくいる子供。



「ああ、亮太か。びっくりした…で、どうした?」


「あのな、おれ、こくはくされたんだぞ!!!」


「…こくはく?」


「おう、こくはく!! すごいだろー!あ、今にいちゃんに見せてやるよ!!」


そう言って亮太は、自分のポケットをゴソゴソした後、何かを俺に渡してきた。


…紙?


不思議に思いながら開くと、そこには小さい子が書くような字がならんでいた。