琴葉side


その後、玄関を開けてすぐに聞こえた、


おかえりっていう優しい声に返事をして


すぐに自分の部屋に駆け込んだ。


さっきまでずっと泣いていたのに、また涙が出てくる。


でも、頭では何も考えられなくて、時間も考えず私はただただ泣き続けていた。




チュンチュン、チュンチュン


「え…」


気がついたら、もう窓の外は明るくなっていた。