「…俺、付き合ってる人いるから。」


え…


ドクン。


胸が急に痛くなった。


なんでだろう?


早野君を好きなわけじゃないのに。


それに、あんなにモテてるのにカノジョいない訳ないよね。


そんな事、納得できるのに…


なんだろう、この気持ち。


グイッ


「えっ…」


誰かが私の腕を急に引っ張った。


「は、早野君?!」