「Hey, Ken. Will you go to the prom?」
(ケン、あんたはプロムどうする?)
あれからジェイラとはジュリを通して、少しずつだが距離が縮められたらしく、
今では学校でも普通に声をかけられるようになった。
「プロム…?」
ジェイラは掲示板のポスターを指さす。
それは週末に行われるダンスパーティーのものだった。
学年の終わりに打ち上げみたく、生徒が主催となり夜通しダンスで盛り上がるプロム。
周りの学生はどんなドレスを着るだの、誰を誘うだの浮き足立っている中、
彼だけはどうしてもそんな気分になれなかった。
「Maybe no」
(行かない)
「Hmmm」
(ふーん…)
彼女の鋭い眼差しは以前よりは和らいだものの、それ以上誘ったりしないところは相変わらずだ。
その日の帰りも彼はあの病室に足を運ぶ。
が、今日は眠っているのか部屋に入っても彼女の声がしない。
ただ向こう側を向いたまま動かない。
「Hi, Julie. I'm coming… !?」
(ジュリ、ただいま… !?)
それは眠っているジュリの布団を直そうとした時だった。
「…え?」
(ケン、あんたはプロムどうする?)
あれからジェイラとはジュリを通して、少しずつだが距離が縮められたらしく、
今では学校でも普通に声をかけられるようになった。
「プロム…?」
ジェイラは掲示板のポスターを指さす。
それは週末に行われるダンスパーティーのものだった。
学年の終わりに打ち上げみたく、生徒が主催となり夜通しダンスで盛り上がるプロム。
周りの学生はどんなドレスを着るだの、誰を誘うだの浮き足立っている中、
彼だけはどうしてもそんな気分になれなかった。
「Maybe no」
(行かない)
「Hmmm」
(ふーん…)
彼女の鋭い眼差しは以前よりは和らいだものの、それ以上誘ったりしないところは相変わらずだ。
その日の帰りも彼はあの病室に足を運ぶ。
が、今日は眠っているのか部屋に入っても彼女の声がしない。
ただ向こう側を向いたまま動かない。
「Hi, Julie. I'm coming… !?」
(ジュリ、ただいま… !?)
それは眠っているジュリの布団を直そうとした時だった。
「…え?」