「Stop, Jailer. He is my friend」
(ジェイラだめ、彼はあたしの友達なの)

「Friend?! don't kedding, Julie」
(友達?!冗談は止めてよ、ジュリ)

やっぱり彼女は変わっていると思う。

生まれてから殆ど病院のジュリと他の子供と何一つ変わらぬ生活を送るジェイラ。

双子でもバックボーンが違えば、こんなにも性格が違うものなのかと交互に彼女達を見る。

だけど… “友達”

久しぶりに耳にするそのワードはくすぐったくて、でも自分を受け入れてくれたみたいで何だか心地よかった。

悪くないかもしれない… 僅かな希望に賭けてみるのもいいかもしれない。

当時、少年はすでに中学~高校レベルの頭脳は持っていたが、中身はまだ小学生。

弱音は見せまいと強がって現実から目を逸らしていたが、

実際は次の一撃で立ち上がれなくなる そんな精神状態だった…