入院生活が始まり早数日。
曜日感覚はすっかりなくしてしまったが、気がつけばもう夏休みは始まっていた。
それもその筈、検査以外はほとんどベッドで過ごしているのだから。
今度はデスクカレンダーもいるな~ なんてぼんやり次の入院のことを思い描く…
いやいや、学生生活の貴重な夏休みを手放すのは今年が最後!入院もこれで終わりなんだから!!
BBQしたり、お祭りに浴衣で行って下駄をカラコロしたり、
日焼けを気にしながらも水着でキャッキャしたり、ビーチでベタな追いかけっこしたり…
と、心ではそう強く願いつつも 眠りから覚めると口には酸素マスク、手には点滴。
現実とのギャップに打ちのめされてしまう。
「織依、これなら屋上から見れない?」
「甲斐くんが許してくれるかしらね」
その日は朝からママと悠耶さんが情報誌片手に何やら作戦を練っていた。
何でもあたしの手術前に打ち上げられる花火を探しているらしい。
「あいつなら情緒とか粋なモノが好きだからいいんじゃないの、外人だしぃ」
日本人です、一応…
曜日感覚はすっかりなくしてしまったが、気がつけばもう夏休みは始まっていた。
それもその筈、検査以外はほとんどベッドで過ごしているのだから。
今度はデスクカレンダーもいるな~ なんてぼんやり次の入院のことを思い描く…
いやいや、学生生活の貴重な夏休みを手放すのは今年が最後!入院もこれで終わりなんだから!!
BBQしたり、お祭りに浴衣で行って下駄をカラコロしたり、
日焼けを気にしながらも水着でキャッキャしたり、ビーチでベタな追いかけっこしたり…
と、心ではそう強く願いつつも 眠りから覚めると口には酸素マスク、手には点滴。
現実とのギャップに打ちのめされてしまう。
「織依、これなら屋上から見れない?」
「甲斐くんが許してくれるかしらね」
その日は朝からママと悠耶さんが情報誌片手に何やら作戦を練っていた。
何でもあたしの手術前に打ち上げられる花火を探しているらしい。
「あいつなら情緒とか粋なモノが好きだからいいんじゃないの、外人だしぃ」
日本人です、一応…