分からない…

全てが繋がった時、あたしは満たされているのか それとも絶望の淵に立たされるのか。

貴のこの言い方や夕べの甲ちゃんの反応からして、きっとそれは開けてはいけないパンドラの箱。

つまり後者の可能性の方が高い。

でも知らないまま、あたしも自分の人生の幕を引くつもりはない。

「知ってるなら 話して…!」

「…恒兄は」

躊躇いながらも貴が重い口を開いたその時だった。

「貴、いいよ。俺から話すから」

気がつくと甲ちゃんが扉のところに立っていた。

「じゃあ、俺はうちに」

「いや、お前もここにいろ」

そう話す甲ちゃんは今まで見せたことがないような冷たい目をしていて、一瞬にして緊張が走る。






「恒兄の命を奪ったのは俺なんだ…」