…十分すぎるくらい濃い一日だった。

パパさんのモデルとしての撮影、でも発作が起きて 目が覚めた時

見せられたポスター(仮)は甲ちゃんとのツーショットで、家ではパパと悠耶さんと貴の家族写真を発見してしまい、

その貴からは何故か振られてしまって…

今日というこの24時間はジャック・○ウアー並に濃い一日じゃないかとも思うくらい、色々凝縮された日だった…

だけど、やっぱり心に引っかかるのは あの写真のことで

夜も起きては寝ての繰り返しだった。

そして、その何度目かの目覚めの時はすでに太陽も登り始めていた。

少し早いけれど学校に行く準備… と、制服に手をかけた時思い出してしまった。

そうだ… あたし今日から入院するんだった。

みんなは終業式もまだ終わってないのに、あたしだけが今日からお休み…

暫く袖を通すことがなくなった制服が何だか寂しそうに見える。

あたし、また戻って来れるよね…?

溢れ出す色んな感情が涙となり、頬を濡らす。

枕を抱きしめて声が漏れないように、こっそり泣いた。



お兄ちゃん、絹香はまた何回目かの入院です。

あなたはもうお医者さんの道を歩いているのですか…?