身体がいつも以上に重たい…

それは昼間、発作が出たからなのか それともアルバムを見たショックからか…

「絹~、降りて来いって。飯~」

こんな時に限って貴がノックもせずに入って来る。

今は一番顔を合わせたくない相手だった…

布団に潜り込んだまま、あたしは黙って返事はしなかった。

できなかったと言った方が正しいかもしれない。

「…え?生きてる?」

本当は顔を見たくない、話したくない… だけど

「一人にして…?」

絞り出したようなその一言が今のあたしの精一杯。

それなのに貴は生存確認とでも言わんばかりに強引に布団を引き剥がす。

「どうした?目、真っ赤じゃん…」

俯いて溢れ出す涙を堪えていると

!!

「…た か?」

抱きしめられた。

「一人で抱え込むなよ?言いたいことあるなら聞くから」

お願いだから心配なんかしないで… 優しくしないでよ!