放課後、約束通り駅前で甲ちゃんと合流して近くのカフェに入る。

その間、貴同様 甲ちゃんも女の子達の視線を集めていた。

「顔色、良くないね…」

案内された席に着くと、早速まじまじと見られる。

出来るだけ普通にしていたつもりなのに、お医者さんの前では隠しきれない。

「あのね、昨日ことなんだけど」

心配かけたことやこっそりパパさんのとこに行ったことを謝ろうと切り出すと、

「そのことなんだけどね」

と、甲ちゃんが真剣な表情で話を始める。

「俺は絹のやりたいことは全てやらせてあげたい。だけど、今回ばかりは」

「やっぱりダメ… だよね?」

本当は分かっていた。こんな身体なのに期待なんかしちゃいけないってことぐらい。

「条件を受け入れられないならな」