「必要なものねぇ…」

鳴海は首を捻りながら準備をした。
まず、一応食料と懐中電灯電灯などの非常用品。そして護身用の木刀を持っていくことにした。
遥斗にもしかしたら野生動物とかがいるかも知れないので護身用に一応武器を用意しろと言われていた。

一方遥斗の方はというと、

「こんなもんか」

鳴海が首を捻っている間に支度を整え明日に備え寝るところだった。
遥斗の持ち物は、鳴海と同じく非常用品、食料、武器として竹刀だ。
あとはガラクタを少しだった。

鳴海は支度を整えた頃には11時を過ぎていた。
急いで寝る準備をして鳴海も明日に備えて休息をとった。

次の日の朝、鳴海は隣の部屋の遥斗の部屋を訪ねた。
二人はお互いに独り暮らしで、同じアパートのお隣さんという関係でもあった。
鳴海はインターホンを押す。
ピーンポーンと音がして鍵の開く音がした。

「来たか。」

現在時刻は５時。
二人はお互いに眠そうな顔をしていた。
特にいつも遅刻ギリギリ、または遅刻でくる遥斗にとって早起きは辛いのだろう。

「道具は俺の車に積んでくから」

「あんた、いつの間に免許とったのね。」

「だって俺達もう18だぜ？」

鳴海はそれもそうか、という顔をして頷いた。
それから大まかな作戦をたて、6時に出発した。