______『梨音さんの事が好きです』






______『私も…龍斗くんの事が好きだよ』




______『絶対お前を守るから』






______『約束だよ』
















いつからズレてしまったんだろう











私と君との関係がすれ違っていったのは…









あの時、素直に『付き合ってください』って言ってればこんなに辛い思いをしなくてすんだのにな、なんて









最近、こんなことしか考えてない。










私、春ノ風梨音(はるのかぜりね)。



高校一年生。










私には中学…いや、小学校から想ってる人がいる。







それは、幼馴染の茂ノ原龍斗(しげのはらりゅうと)。






中学で転校してしまった彼は私のことなんて忘れているであろう
















私も忘れようとはしているが忘れることは難しくて…なかなか忘れられない











龍斗と出会わなければ、なんて思ってたり












しかし…高校に入って私と龍斗は再び再会することとなった








彼は私の事を覚えているようで私を見つけた瞬間顔を逸らした













私はあの日の約束を忘れてなんかいないからね?














心の中で呟くが当然のこと彼には届かない





















______やっぱり私は龍斗の事、好きだよ