半分は本当で…いえ、ほとんど仕事は片付いているのですが、他にやる事が出来てしまったのは本当の事ですから…

「まぁ、そういう訳ですから…深谷君、ついでと言っては何ですが、これで宮殿の様子を撮って来てもらえませんか?特に破損状況…封印の間の入口とか、私達の執務室の状態とかをね〜?」

私はデジカメを深谷君に渡しながら、本命のお使いをお願いしました。

「…分かりました…内部状況も必要ですか?」

深谷君は私の意図を理解してくれたようで、慎重に質問をしてきました。

「そうですね〜行けそうでしたら、行っちゃってもらえますか〜?ムリはしなくていいですけどね〜?」

そう言って私は、生島君を見ました。

″彼を危険な目に合わせない程度にね〜″という意味を込めたつもりでしたが…

「…分かりました…ハル、一緒に行こうか」

ちゃんと伝わったようです…