深谷君も生島君に対して私と似たような事を考えていたらしく、小学生らしからぬ難しい顔をしています。

「宮殿ゆっくり見てみたかったんだよね〜」

生島君が楽しそうに、海底探険の計画を立て始めました。

「深谷君のウロコがらみ抜きで行くのは、初めてですからね〜」

私がそう言うと、深谷君が心なしかヘコんだ様に見えます。

「そうだよね〜前は、あまり探険出来なかったし」

生島君も容赦ないですね〜ほほほ…

「いいじゃないですか、深谷君。ご一緒に行かれては〜?何か生島君も思い出すかもしれませんよ〜?」

″だから…″という深谷君の心の声が苦悩とともに、伝わってくるようですね〜

「修子ちゃんは?」

「私ですか〜?私は仕事がありますからね〜」

「ウソくさいな〜」

「ほほほ…深谷君の一件が片付いたので…たまった仕事を片付けようかと思いましてね〜?」

そう言うと、深谷君がうつむいてしまいました。

あ〜つい、またイジメてしまいましたね〜