その穏やかな空気を破るように、台所の方から生島君の笑い声が聞こえてきました。

深谷君のため息も、混じって聞こえてきますね〜

「あははは…」

「はぁ…笑い過ぎ…」

「お帰りなさ〜い、二人とも」

「生島君、すみませんでした!」

「いえいえ、オレの方こそすみません〜ははは〜」

「…おさわがせします…」

ナゼか、深谷君が謝っています。

「あ、何ですかこれ?いいですね〜ははは〜オレのも書いてある〜」

ホワイトボードに気づいた生島君が、楽しそうに笑い続けました。

「高田さんのアイデアですよ〜」

「ありがとうございます。あ、それからアイス、ごちそう様です」

「いいえ、今日は来てくれて嬉しいです」

生島君に笑いかける高田さんが、どこかはかなげに見えました。

「あ、すみませんでした。昨日起きたら、夕方だったんですよ〜ははは…」

「そうでしたか…」

ははは…と、二人して笑い合っています。