自分が立っている手すり付きの通路から下のフロアに下りる階段があって、その両脇には白い扇形のソファーとテーブルが置いてあり…

右のソファーに目を向けると、ハルが寝ていた。

「はぁ…」

手すりにもたれかかって特大のため息をつくと、ハルの姿を見下ろした。

…良く寝てる…

ソファーの角にはまるように、くの字に体を折り曲げて…

ローテーブルの上にはアイスの袋と、飲みかけのスポーツドリンクのペットボトルが置いてある…

いるのは分かっていたのに、姿を見てホッとしてしまう…

どんだけ、ふり回されているんだか…

「はぁ…」

手に持っていたアイスに気づいて、自分はハルの名前を呼んだ…