「はははは…今日はお昼と、おやつ持参だったからさ〜」

「二・三日、行方不明になったら、誰か探しに来るだろうって?はぁ…新学期に間に合わないでしょう…」

「いや〜深谷君なら、必ず迎えに来てくれるかな〜っと思ってさ…ね?」

「ね、じゃないから…」

そう言いながら深谷君は階段を下りて来ると、手にしていた二つのアイスの一つを自分にくれた。

「ありがとう♪」

深谷君はオレから少し離れてソファーに座ると、アイスの袋を開けながら言った。

「これ食べたら帰ろう…皆、心配してるから…」

「え〜本当?でも何で?」

自分は袋からアイスを取り出すと、良く冷えたアイスにかじりついた。グレープフルーツ味だ…

海底の世界を眺めながらアイスを食べるなんて、スッゴいぜいたくだな〜

「何でって…山形さんが、うかつな事を言うから…」

深谷君は、苦々しい顔をして言った。