「…好きな人と理由あって、結婚出来なかった前世か〜う〜ん…」

うなりながら、寝返りをうった。

「悲劇のお姫様ね〜ガラじゃないな〜」

はははと笑って、勢い良く起き上がった。

それからバックからペンを取り出すと、ちゃぶ台の上のメモ用紙の余白にメッセージを書き込んでいく…

「えっと、現在の時刻は〜」

腕時計を見て時間を書き込むと、台所へ行った。

オレは冷蔵庫からアイスを一つもらって反対側にある、どこでもドアみたいな扉を開くと、迷いなくその中へと足を踏み入れた。

体が軽い浮遊感に包まれる…

うわ〜ファンタジーな世界だな〜

ゼリー状の空間をくぐりながら、のん気にそんな事を考えていた…