麦茶を一口飲むと、一心地つきました。

さて…説明するとは言ったものの、時間が遅くなってしまいましたね〜もう7時を回っています…

「…今日はこの辺で、お開きにしませんか〜?」

「はぁ…?」

ソッコーで、坂神さんの不機嫌な声が返ってきました。

何だかこのやり取りも、懐かしいですね〜

「あ、あの先生、それはちょっと気の毒かと…」

高田さんがそう言うと、キッと坂神さんににらまれてしまいました。

八つ当たりで瞬殺とは、お見事です…

「ほほほ…申し訳ありません、坂神さん…事情を説明したいのは山々なのですが、長くなりそうなのでね〜?」

そう言って私は、生島君と深谷君を見ました。

「そうだね〜もう遅いし、落ち着いて話した方が…」

「お前は関係ないだろう…私は遅くなってもかまわない…」

その場が凍りつきました。

「ほほほ…まぁ、そうですけどね〜?でも全員で聞いた方が、手っ取り早いと思いませんか〜?」

坂神さんは反論するのに疲れたようで、大きくため息をつくと立ち上がりました。

「…帰る…」

「では、車でお送りしましょう…女性の夜の一人歩きは危険ですからね〜?」