「ポイントは、男に興味がないという点です…そんな人が、口を聞いた事もない一男子に興味を持つのは不自然です…」

「ははは…一男子ね〜確かに…」

そう言うハルの笑顔が引きつる…言葉を選ぶのが難しい…

「なるほど〜私もおかしいな〜とは思っていたんですけどね〜」

先生がハルの傷口に、塩を塗り込んでいく…

「ははは…」

「カケのネタにされるのも、無理ないですね…今日は学校の至る所で、清算がされていましたよ…」

高田さんが、仕事をしながら見かけた様子を話してくれた。

「もう知れ渡ってるんですか?いったい誰が…」

ハルの視線が、無意識に先生に向けられる…

「ほほほほ…」

「…修子ちゃん、鬼ですかあなたは…」

ちゃぶ台にうつぶしたハルを見て、先生はさらに続けた。

「ほら〜人のウワサも七十五日と言いますからね〜?」

告知は早い方が、お得とでも言いたいのだろうか…