「…で、その根拠は何ですか?深谷君」

翌日の放課後…話を聞きつけた先生に、自分は用務員室に呼び出された。

当然、ハルと高田さんもいる…

「…会った事はありませんが、坂神という人のウワサというか、伝説を聞いた事があって…」

「どんなウワサですか〜?」

「初等部の時、オケ部でビオラをひいていたそうなんですけど…言い寄って来た男子を片っ端からフッたとか、アホな男性教師に説教をして泣かせたとか、視線でその場を凍らせたとか、女子からは宝塚状態だったとか…」

「あ〜私もそのウワサ聞いた事ありますよ〜」

先生はさすがというか知っていたが、ウワサに興味のないハルと高田さんは感心している…

「へ〜知らなかったな〜」

「すごい方だったんですね…」

「…確かに話だけを聞いていると、イースの再来みたいですよね〜でもそれだけではね〜?」

先生は楽しげに、問いかけてきた。