「あ〜これは、ペリドットと言う石ですね〜高田さん」

「はい…もしかしてこのカケラは、先生」

「上級魔法士が所持するペンダントに、はめ込まれていた宝石ですね〜」

「ええ、ルドが首から下げていたのを覚えています…」

「という事は、結構高価なものじゃないですか?」

山形さんが、好奇心に満ちた目で聞いた。

「そうですね…当時この石は太陽の化身とされていて、とても高価だったと思いますが…」

修子ちゃんがその石をつまむと、鑑定士みたいに言った。

「地上価値は、そうですね〜三千円といった所ですかね〜」

「おぉ…結構しますね〜」

「でも、この石がはまっていた台座の方が地上価値でいくと、お高いと思いますよ?」

「え?何で?」

自分が聞くと、修子ちゃんはニッコリと笑って答えた。

「確か純金だったと思いますからね〜?」

「ええ〜?金?!」

驚いて、山形さんとハモった。

「そう言えば、フレイヤースで金は安価な鉱物でしたよね、先生」

「ええ〜」

穏やかに笑い合う、修子ちゃんと高田さんを見て、若者三人はガクリとした。