「でもそれを夢で見たとか思い込んでいる所が、陛下らしいですよね〜あ、高田さんですかね〜?」

あれ〜やっぱ、ややこしいから、後で考える事にしよう…

「ふふふ…ちょっと脱線しましたが、ここに書かれているのはですね〜」

先生の穏やかな口調とは裏腹に、その内容はダークなもので、児童書に書いていいのかな〜?という感じのものだった…

やっぱ先生の言う通り、ナゾはナゾのままにしておいた方がいいのかも…

何て、ちょっと物語の構成をもう一度考え直さなくてはと、本気で思い始めてしまう。う〜ん…

「…後は山形さんに、お任せしますね〜?」

「ええ〜?!」

先生はニッコリと笑って丸投げすると、用務員室に戻って行ってしまった。

一人取り残された僕は頭をフル回転させ、書くべきか書かざるべきかを考えるのだった。

聞かなきゃ良かったなぁ〜ぐすん…