「何て書いてあるんですか?」

「う〜ん…しかしこの文字を、夢の中で高田さんが書けたというのが、驚きでしてね〜」

ちょっと脱線したようだけど、自分も気になっていたので聞いてみた。

「それ、どういう事なんですか?僕、結局わけ分かんなかったんですけど…」

「おそらくですが、あなたと一緒で過去の…前世の人間の意識にダイブして、その人になっちゃうのではないかと〜」

「いや〜先生、さすがに僕、他人様になりきるのはムリですよ?高田さんだから、陛下の記憶そのままにダイブ出来たんじゃないですか?」

「なるほど〜かもしれませんね…しかしそれって、すごい事じゃないですか〜?陛下の意識がショックで飛んじゃっている時に、高田さんの意識が時空を超えて入るなんてね〜?」

「うわ〜ややこし〜」

「ですから陛下自身は、日記を書いた覚えがないようですね〜そのわりには、誰かに読まれても大丈夫な隠語を使う所が、何ともフィルらしいというか何というか…」

しみじみと先生は、ルドモードになって感心している…