「大丈夫ですか?高田さん」

「か・感激です…!すごいスピードですね…昔、学生の頃に良くルドにも、こうして引っ張って頂いたのを思い出しますよ…」

先生と高田さんペアは、僕らよりも前を泳いで移動している…

さすが、大魔法士ルド様の生まれ変わりだ。

「でもちょっと残念です…少しは使えたら楽しいでしょうに…」

「ほほほ…あ、見て下さい高田さん、イルカですよ〜」

「え?」

気づくと僕達はイルカの群れと合流していて、周りを囲まれると、イルカが一斉に話しかけてきた。

「わ〜かいて〜じんだ〜」

「かいて〜じんだ〜」

「ひさしぶり〜」

「げんき〜?」

「ひさしぶり〜」

「ひさしぶり〜」

子供のような無邪気な口調で話しかけてくる。

キュウキュウと、海の中にイルカの鳴き声が響いてくすぐったい…

「あ〜知り合いですか?」

先生がハル君の方をふり向いて、たずねた。