「では、私は遠慮なく…」

高田さんがこの不思議な一団に加わると、意味不明さが一気に増した…

「…で、いったいこれは、何の抱ようなんですか?」

「ははは…海が大好き・友の会ですかね〜」

山形さんがこの抱ように、名前を付けた。

「あ、いいですね〜それ」

ハルがそのネーミングを気に入ると、高田さんも、

「ぜひ、その会に入会させて下さい。私も海、大好きですから」

「大歓迎しますよ〜会員募集中で〜す」

山形さんが、チラリと先生を見た。

「ほほほ…考えておきます」

やんわりとスルーした先生が、ハルを見ると聞いた。

「それより生島君、あと時間はどれぐらい残っていますか?」

「え〜っと、帰りの時間をのぞくと、10分ぐらいかな〜」

「そうですか…私、少し見てみたい所があるんですけど、別行動をしてもよろしいですか?」

先生のその言葉に興味をそそられた、山形さんと高田さんが離れると、先生のお供をする事になった。