「…高田さん…高田さん…」

私を呼ぶ声が、また遠くから聞こえてきます…

「…高田さ〜ん、こんな所で寝てると風邪ひいちゃいますよ〜?」

優しいその声をいつまでも聞いていたくて、まどろみの中から抜け出すのが難しいです…

「まぁ、いいんですけどね〜ここは高田さんのお家ですから〜」

「そうだけど、一応、タオルケットとかかけとこうよ、修子ちゃん」

「その押し入れで、見たよ〜」

「ありがとうございます」

「僕も寝ちゃおうかな〜」

「山形さん、今寝ちゃうと起きられないんじゃないですか?明日、置いて行っちゃいますよ?」

「明日、何かあるんですか?宝探しは明後日ですよね〜?」

「明日は僕ら、海底散歩ですよ〜先生もいかがですか?」

「楽しそうですね〜参加出来たらしたいですね〜」

ふわりとタオルケットが体を包む感触が、気持ちいいです…

年甲斐もなく、スイカ割りがんばり過ぎましたかね…